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三重大学社会人リカレント教育講座の概要を教えてください
加藤 : 現在、高等教育機関全体で注目されているキーワードがいくつかあり、その中でもリカレントが大きな注目を集めています。リカレントには、DXやデータサイエンスなど、多くの分野が含まれます。特に、データサイエンスについては、人材不足が問題視されています。日本は欧米諸国に比べて人材育成が遅れているため、人材不足が深刻化しており、産業界からは、人材供給を増やすように求められています。
大学の学部でいろいろな取り組みが行われていますが、それに頼るだけではなかなか難しく、社会人のリカレントやリスキルは重要なキーワードの一つとなっています。大学でもその取り組みを行うため、リカレント教育センターを立ち上げました。その中で、地域からのニーズも大きいDX分野のリカレント教育に対して、EBILABさんと連携させていただいて特徴的なプログラムを企画し、令和3年度「DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業」(文部科学省)に応募させていただきました。採択後も具体的なカリキュラムの構築、プログラムの運営など連携して実施させていただきました。
三重大学でこの講座を実施した背景や課題を教えてください
加藤 : 近年、文部科学省でも実務家教育を重視しており、教育研究のみのキャリアではなく、実務経験を持つ人も重要視されています。社会人向けのリカレント教育について言えば、その分野や会社のこと、業務等について知識を持った人が指導しなければすぐに使えるものになりません。
このような背景から、学内のリソースだけではニーズに合わせたプログラムを構築することは適切でないと考え、大学の得意な部分とEBILABさんの得意な部分を合わせてプログラムを作れないかということでお声をかけさせていただきました。
【受講生】講座に参加する前に感じていた課題があれば教えてください
角谷 : 「Power BI」については前から知っていいて、使いこなしたらすごいとは思っていました。ただ、グラフをまとめられるけれど、Excelで事足りると思ってしまっており、その後の活用につなげられていませんでした。今回の講座では、実際にPower BIを使って情報を活用できることを知り、参加することにしました。
川瀬 : 会社の方から紹介していただき、インターネットでリカレント教育講座の主なカリキュラムを見た時、Microsoftの資格取得に向けてのサポートが受けられるという点に惹かれ、やりたいと思いました。独学で資格試験の勉強を始めたものの、苦戦していました。そんな中、このプログラムに参加できたことがとても嬉しかったです。
上図:講座配信画面