EBILAB

導入事例

CASE STUDY
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入社1年目にして仕入れと在庫を適正にコントロール。
現場に寄り添ったBIツールの導入で、成長スピードやスキルレベルが格段にアップ!

株式会社マルブン 様

データ分析サービス事業

今年で創業100周年を迎える老舗飲食業のマルブン。愛媛県内で5店舗を経営し、地元食材を活かしたイタリアン、洋食、ドルチェ、海鮮丼などを販売しています。2016年には「日本で一番大切にしたい会社」審査委員会特別賞を外食産業で初受賞。 「文系の僕もデータを見るのが面白くなった」という眞鍋専務にお話を伺いました。

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株式会社マルブン 専務取締役 眞鍋 一成様

大学卒業後、東京のイタリア料理店にて修行。2012年に愛媛に戻りマルブンへ入社。店舗運営を通してマネジメントを学び、2020年に専務取締役に就任。創業100年の節目となる2023年に後継する5代目として、現社長とともに外食産業の変革にチャレンジし続けている。

導入前の課題感

  • 店長の能力差でKPIコントロールにバラつき
  • FL比率コントロールや施策が「経験と勘」頼み
  • 人手不足により現場の管理業務負担が増大

導入サービス

店舗分析 来客予測 コミュニケーション分析

導入後の効果

  • 仕入れ率と在庫率を適正にコントロール
  • スタッフの成長スピードとスキルレベルが格段にアップ
  • シフト組みが容易になり、人件費や残業時間が軽減

導入前の課題感

・店長の能力差でKPIコントロールにバラつき
・FL比率コントロールや施策が「経験と勘」頼み
・人手不足により現場の管理業務負担が増大

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TOUCH POINT BI に出会う前のお困りごとや課題をお聞かせください。

店長のマネジメント能力差によって、KPI(重要業績評価指標)のコントロールに大きくバラつきが出るという問題を抱えていました。

例えば、FL比率(売上高に占める食材原価と人件費比率)のコントロールや、新しい商品やサービスを考案する施策に関しても、ほぼ勘と経験に頼らざるを得ない状況で…。導入前は、来店動機や支持されている商品、過去客と新規客の割合など、経営状況を把握するためのデータを収集する術がありませんでした。

また、人手不足により現場スタッフの負担が増大していたことも喫緊の課題でした。

通常業務に加えて、管理業務の負担が大きいんです。というのも、データが整理されておらず、数字を拾うにも一苦労。それらを一元管理できて、見たいデータをパッと見ることができたら、もっと楽だろうなと思っていました。経営者層がマネジメントする際も、タイムリーに数字が見えたほうが効率がいいだろうなと。

導入サービス

・今までにない外食向けのテックサービスに期待
・見える化により「経験と勘」頼みの経営課題を解決

02

TOUCH POINT BI を導入する決め手は何でしたか?

3年前に東京お台場で開催された「新春セミナー」で講演されていた小田島社長の話を、弊社社長が聞きに行ったのがきっかけです。

今までにない外食向けのテックサービスということで、「ぜひ現場を見に行こう」ということになったんです。僕と社長の2人で伊勢へ行き、現場の様子を見学させていただきました。

弊社でもデータ経営ツールはすでに扱っていたのですが、うまく使いこなせておらず、TOUCH POINT BI を見た瞬間、「これはいける!」と。徹底した見える化と高精度なAI予測を目の当たりにして、これまでの勘と経験に頼る経営手法から脱却できると思いました。

導入したサービス内容について教えてください。

2020年12月、まずは本店を建て替えるタイミングでTOUCH POINT BIを導入し、その後、弊社が経営する全店舗に導入を決めました。サービス内容としては、店舗分析、来客予測、コミュニケーション分析(アンケート)です。

お客さまの声を自動集計するコミュニケーション分析は、お客さまの生の声がダイレクトに返ってくるので、言葉の重みや説得力が違う。改善施策の効果を測る上でも大いに役立っています。

導入後の効果

・仕入れ率と在庫率を適正にコントロール
・スタッフの成長スピードとスキルレベルが格段にアップ
・シフト組みが容易になり、人件費や残業時間が軽減
・採用力の向上にも好影響

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TOUCH POINT BI 導入後の成果について教えてください。

目に見えて改善したのは、仕入れ率や在庫率です。今まで乱高下していた数字を適正かつ安定的にコントロールできるようになりました。それと同時に、社員の成長スピードとスキルレベルが格段にアップしました。

新人研修も兼ねて、新卒1年目のスタッフと僕とで1年間、AIでの予測機能をもとに発注業務を行ったんですが、わずか1〜2ヶ月で「売上予測に対して的中率が◯%で、◯%の上振れなので、この商品をあと3個発注しておけばだいたいいけます」みたいなことを言い出したんです。

発注業務は従来、中堅スタッフが上手にコントロールして行うものでした。それが入社1年のスタッフが、仕入れ率と在庫率を全店舗の中で一番低く抑えられるようになるまで成長したのです。

この間培ったノウハウと知見とともに、5店舗すべてにTOUCH POINT BIを導入できました。数字が確実に上がってきた店舗は、使い方を教えていないにも関わらず、自主的に仕入れ率や在庫率を見はじめています。「どうやったの?」と聞くと「EBILABさんを見て自分たちで考えてやりました」と。今までの勘と経験で教育するやり方とは、成長スピードやスキルレベルがまるで違うと感じました。とても驚きましたね。

ほかにも、来客予測ができるので、シフト組みが容易になりました。パートの主婦の方が来客予測を見てシフトを組んでいる店舗もあるんですよ。また、来客予測から仕込み量がわかるので、材料費や人件費などさまざまなロスの削減につながっています。休憩が長く取れたり、以前より2時間ほど早く帰れるようになっていますね。

経営の視点からはいかがでしょうか?

KPIの管理がしやすくなっていますね。複数のデータを一覧でき、しかもタイムリーに見ることができるので、僕がどこで何をしていようと、データはすべて見ています。おかげで「おそらくこれから売上が少し落ちていくよ」「売上が上がっていくから先に手を打っておきなさい」といったアドバイスがポンと言えるようになりました。

現場にいると気づきにくいんです。いきなり20%も上振れすると、現場は「なんでだろう?」って。視点の長さが中期的になりましたね。

意外なところで、採用力の向上にも好影響を及ぼしています。愛媛県内ではこうしたテックを導入している外食企業は希少なので、それがおもしろいと若者に響き、来てくれる子たちが増えたと思います。

今後、TOUCH POINT BIを使って新たに取り組みたいことはありますか?

TOUCH POINT BIを使って、新たなマネジメント構想を描いています。

具体的には、レストランから業態転換をして、専門性の高い飲食店を出店しようと考えています。そうすることでTOUCH POINT BIがより活きると思っています。

メニューが多様化しているレストランよりも、専門店の方がデータが読み解きやすいので効果を出しやすく、業務改善もスムーズに進みますよね。

3年ぐらいかけてマネジメントのやり方を変えていきます。人材不足や負担など、外食産業が抱えている問題を、TOUCH POINT BIを使って解決していきたいなと思います。

より良い人材が入って来られるように、いい意味で防壁を高くしたい。「これからはこの働き方が普通だよ」「データを見ないとやっていけないよ」と。そうすると、それに合わせたリテラシーの子しか入社しなくなるので、会社の質が上がると思っています。

人手は少ないですが、これから幹部に育ってくる子たちは、データを見られて当たり前のレベルの子たちにしたいです。でないと、生き残れないと思います。明らかに変わりましたから。なんとなくではできない時代だと思っています。

 

また、こういったBIをサービス業や外食、小売に導入した発想の転換がすごいなと思います。

他社のBIツールも試用しましたが、難しすぎます。その点、EBILABさんは現場レベルで考えているところがすごい!どれだけ現場に寄り添ったものを作っていただけるかが、期待するところですかね。

アップデートもさせていただいて、いろいろな相談を受けていただけるので、非常にありがたいと思っています。

本日は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました!