京極:事務作業の量が激減しました。
スタッフの負担になっていた会議用の資料作成業務について、導入する前はエクセルやパワーポイントから過去のデータを引っ張り出してまとめていましたが、今は極端に言うと、その作業がなくなりました。TOUCH POINT BIからデータを抽出して、少し手直しするぐらいのレベルにまで激減しています。
やりたいことに対して、以前はデータを整備することから始めなければならなかったのですが、導入後はすでに整備された状態で取りかかれるので、打ち合わせをするにも、データを見ながらその場でいろいろ判断したり、意思決定が早くなったと思います。
那須:こうして事務作業が効率化されたことで、余白ができるようになりましたね。その分、サービスに注力したり、商品開発やメニュー改定に時間を割いています。
京極:アンケート分析では、お客さまの「本音」を知ることができています。
手書きのときは、アンケート用紙をスタッフに手渡ししてもらっていましたが、デジタルになってからは、各テーブルでQRコードを読み取って回答するので、手渡しする必要がなく、顔バレしないわけです。
すると、忖度のない回答、厳しい意見や細かい意見、今まで見たことがないような声もどんどん出てくるようになりました。私たちの「本当の姿」に気づかされましたね。その声をもとに、何を改善すべきか明確にわかりますし、逆に、よいコメントをいただくとモチベーションになります。
あとは、タイムリーに可視化できるのも大きな魅力です。
以前は、スタッフがデータをまとめて、月1回の会議で報告していましたが、導入してからは、翌日の朝礼時にはアンケート結果をスタッフ間で共有できるので、その場でスピード解決できるようになりました。
那須:ほかにも、カメラから取得した5月の実績データを見たときに、おもしろい発見がありました。
自分たちが予想していたお客さまの層と、TOUCH POINT BIから出てくるお客さまの層が、平日と週末で大きく違っていたことに気づきました。その実績を見たとき、ゆくゆくは平日と週末でサービスを変えてもいいかもしれないと思いました。
京極:売上がリアルタイムでわかるようになりました。今までは、現場に出向いて機械をいじらないと売上データを収集できなかったのですが、今はインターネットを介してどこからでも確認できます。
那須:接客サービスにおいても、運用効率が大きく変わりました。クラウドのPOSレジを導入したことで、予約管理の煩雑さがなくなりましたね。今までは予約台帳と今日来るお客さまの台帳を紐づけて見ていました。それが1つで全部わかるように管理できています。ダブルブッキングなどミスの軽減にもつながっています。
また、提供時間を管理できることで、トラブル防止やお客さまの満足度向上につながっています。今まではオーダーを取った時間を伝票でチェックしていたのですが、今は時間になるとアラートが鳴るので、提供が遅れているお客さまにはフォローを入れるようにしています。
京極:人手不足や集中すべきコア業務に時間を割けないといった問題を抱えているなら、AIやBIツールに頼ってもいいのではないかなと思います。また、店舗の本当の姿をみつけたいと思った時は、このようなツールを活用する事で景色が変わりますね。
那須:新しく物事をはじめるときは、足し算のチャレンジなので、そこを妨げる理由はあまりないのですが、一方で多角化した事業を集約化していくときは、辞める決断を下す裏付けとして、データの蓄積がとても重要になってくると思います。
そのためにもいち早くTOUCH POINT BIを導入して、正確かつ効率的に情報収集していくことをおすすめします。