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まずはサポートする前の現状と課題についてお聞かせください。
山根:今回のプロジェクトでは、Power BIを用いてデータを可視化し、データに触れる体験を変えるといったミッションを掲げていました。私たちの通常業務とは異なるフィールドでの戦い方が求められる、会社として未知の領域に踏み込んでいく第一歩となるプロジェクトだったと感じています。
実際のところ私自身、Power BIについての知識は乏しく、BIの本質をグラフや表、マトリックスで表現することだと捉え違いしていました。
御社にサポートしていただけることが決まって、助かったと思ったのが率直な感想です(笑)。
プロジェクトのスタート時点で、目指すべきゴールはありましたか?
山根:一番わかりやすいゴールは、2月10日に行われた「DXラボ」でした。「DXラボ」とはイオングループ各社が一堂に会し、データドリブンや3大メガクラウドの活用をはじめ、DXへの取り組みを発表、共有する場です。
与えられた時間はわずか1ヶ月。まずはそこに向けて準備を整えつつ、日々の売上や客数などのデータについて、現場の誰もが簡単かつリアルタイムに使えるようなツールにしたいという思惑がありました。
さらに、今まで弊社が取り扱えていなかった会員のランクや属性、どのエリアから来店し、月にどのくらい、何を買っているかという、顧客データの見える化と分析です。それらを活かした売り場づくりが最終的なゴールです。
EBILABを選んだ理由、一番の決め手は何でしたか?
山根:EBILABのダッシュボードを初めて見たときの感動は、今でも鮮明に覚えています。まさにこれこそがデジタルトランスフォーメーションだと興奮しました。
あれだけ視覚的に見やすく、画面に触れて直感的に操作できることを知り、データ活用へのハードルが一気に下がりました。お店で働くパートさんたちのデータへの苦手意識も突破してしまうほど、圧倒的な使いやすさを覚えましたね。
そして、ゑびやさんが来店客数だけでなく、客層や性別、居住地域などの顧客データをもとに、好不調の判断や響いている商品などの分析を実践されていることにも驚きました。私たちの業界でも今後取り組むべき課題のひとつです。上長も同じ思いで、「これはすごい。このまま使える」と話していましたね。